窓用エアコンをすべり出し窓につける : 後編
窓用エアコンを、通常では取り付けできない種類の窓に付けられました。標準の取付枠も使うことができましたので紹介します。
これまでの振り返り
前回までの経緯は前編としてまとめてあります。
←前編(購入・仮設置編)
普通のエアコンを付けられない部屋に窓用エアコンを付けようとしました。
窓の種類は本来適合外の「縦すべり出し窓」でしたが、うまくはまって設置できそうでした。
固定は独自の方法で工夫しようと考えていましたが、標準の取付枠も試してみることにしました。
取付枠を付けてみる
固定できるかどうかはさておき、付属の取付枠をあてはめてみます。
本体だけでサイズがギリギリだったので、枠を付けたら大きくなり、開閉ハンドルとぶつかると思っていましたが、枠がついたら高さが上がって、ハンドル機構を上に回避しています。ハンドルも回せそうです。また奇跡的に収まりました!
でも、本当の問題は固定できるかどうかです。
取付枠の固定は、枠の金具に窓の「立ち上がり部分」という突起をはめて、ネジで固定します。
標準だと10mm以上の立ち上がり部が必要で、足りない場合は補助金具を更に固定することで取付可能になるとのことです。
うちの窓は適合外のタイプなので、標準の方法でなくても、しっかりと固定できる別の方法を模索します。
まず枠の下部を確認します。
本来の立ち上がり部のような長い突起はなく、1~2mm程度の突起があるのみのため、金具がはまらず浮いています。
(ただしこれが浮いていなければ、開閉機構部とぶつかっていると思います。)
前後にゆすると動いてしまい、かなり不安定な状態です。
ただし、この僅かな突起のお陰で、前後に揺らしても枠がガコっと外れはせず、あるところで止まります。
次に上部です。
こちらは立ち上がり部分らしきものがあり、しっかり固定できます。
ためしにネジで固定してみると、ゆらしても動きません。
さらに増し締めすると、一旦はネジが止まったと思ったのに、更にネジが奥に入っていく。
力を入れすぎてネジが貫通してしまったのか?と思って一旦外してみてみると、
窓枠に溝があり、ネジの跡を見ると、枠の上部が少し下がったことでそこに嵌まったようです。
下がった高さは僅かで金具の固定に影響なさそうで、溝に嵌まることで上下の揺れも抑えられそうなので、本来よりも頑丈に固定できているかも知れません。
これなら、下側が多少弱くても大丈夫かも知れません!
下側の再固定です。
僅かな突起のお陰で外れないので、あとは前後の不安定を解消するため、隙間に詰め物をしてみました。
100均フロアマットを切って詰めました。柔らかく弾力があるので、うまいこと隙間を埋めてくれます。
前後の揺れはかなり収まり、ネジでの固定も弱いながらもできるようになりました。!
ついでに隙間から熱気や虫が入らないように、フロアマットをとにかく詰めました。便利。
これで全体をゆすっても動かない充分な強度が保てました。
もしも固定が外れた時を考え、前には貴重品は置かず(倒れるのはバランス的に前だと思うので)、万一後ろに倒れた時を考え、窓はあまり開けないようにします。
仕上げ
最後に、本体横の隙間をふさぎます。
本体が光を通さないため、部屋は暗くなります。
なのでこの空間は透明のもので塞ぎました。
スチロールという板をカットしてはめ込み、透明の養生テープで固定しました。
また、ブラインドが使用不可になるため、夜間に隣家に漏れる光を防ぐ必要があります。
これも、100均フロアマットで適当にごまかしました(雑…)
(加工が容易なので、あとでもう少し綺麗にしようと思います。)
成果
とっても快適です!
今までの苦労が嘘のよう、QoLが上がります!
また、エアコン運転していないときは窓を完全に閉めることができます。
防犯上や雨対策の面で、とても安心です。
ただし、エアコン運転時は窓を開けないと排気が逃げません。そのことで冷房効率が極端に悪くなるだけでなく、本体が加熱され事故につながる可能性がありそうで心配ですね。忘れないようにしましょう。
うちの窓には標準かと思うほどしっかり付きました。
他のすべり出し窓に付くかどうか保証はできませんが、大きく仕組みは違わないでしょうから、望みはあると思います。
また、コロナ以外の窓コン(トヨトミ・コイズミ・ハイアールなど)も、トライしてみる価値はあるかも知れません。
Thanks
すべり出し窓への窓エアコン設置、インターネット上には1件を除いては「設置できない」という情報しかありませんでした。
しかし1件だけ、設置できたという情報がありました。
その情報に勇気づけられ、後押しされ、私も長年の念願だった自室へのエアコン設置を実現することができました。
世の中の、暑さに苦しむ他の人に、この情報も届けばと思います。